⚠︎この記事にはPRが含まれています。
このブログ「中古車相場大学」では買取のプロであるフクロウ教授が読者の方に中古車買取の情報をお届けしてます。
私、フクロウ教授は中古車買取業を営みながら業者オークションの会員として数多くの中古車を日々取引しています。
実際にフクロウ教授の会社も楽天カーの落札店として業者登録して利用させてもらってます。
今回は楽天カーオークションでは車は売れないのか?
また落札業者目線で売却を成功させるためのポイントや注意すべき点を、解説します。
まず結論からですが、楽天カーオークショは売れます!
時期にもよりますが、出品数のうち60%~70%ほどが成約に至っています。
では、楽天カーオークションで売却を成功させる前にメリットとデメリットについて解説していきます。
業者が語る、楽天カーのメリットデメリット
楽天カーのメリット
・申込み後の電話は楽天カーからのみ
・査定は1回のみ
・オークション形式であること
・最低希望価格の設定ができる
・書類手続き、陸送手配など全て楽天カーが対応
申込み後の電話は楽天カーからのみ
一括査定などの場合、申込み直後から何件も買取業者からしつこい電話が入ります。
まず、この電話対応が嫌な方が多いため楽天カーのような楽天1社が窓口になってくれるのは気が楽ですね。
買取店の立場からしても、楽天が対応してくれるので買取の電話営業やアポ取りの必要もありません。
独立前の前職では、一括査定のアポ取りで飛び回って査定して買い取るのに必死でした笑
査定も1回のみ
こちらも、一括査定の場合何社も査定のアポ取りをしないといけません。
その都度業者の対応、時間調整とかなりの労力と時間が必要です。
楽天カーの場合業務委託している査定検査員の方が車の査定をしてくれます。
この1回のみで大丈夫です。1時間ほどじっくり査定と写真撮りをするようなので
少し時間はかかりますが、何社も対応しなくていいのは楽ですね。
自分で査定や写真撮りをするセルフ出品もありますが、これはお勧めしません。
セルフ出品については後ほどご説明します。
落札業者はこの査定した詳細と写真をもとに車を確認し入札を行います。
オークション形式であること
楽天カーの公表だと私のような落札店が2000社もいるみたいです。
そうなると必然的に、競り合いが増え価格が高くなっていきます。
ライブオークションが毎週火曜日と金曜日の2回開催となります。
業者は事前に出品予定の車両がわかるので、その中から何十件かピックアップし
オークション当日に予定している額まで入札します。
毎回、結構高い入札価格となり諦める事も多々あります。
最低希望価格の設定ができる
業界ではウリキリ価格とも言いますが、
自分が希望する金額を楽天カーのアドバイザーに伝えるようです。
もちろんアドバイザーに相談してから価格を決める事もできます。
オークションの一番のミソは、このウリキリ価格が落札店にはわからないところです。
そのため、ウリキリ価格まで入札が達成すると入札ボタンが虹色に光り、
入札に参加していない業者も、このウリキリ価格達成後に参加してくるのです。
私も何度か様子を見て、ウリキリ達成後に入札参加したりもします。
ウリキリに入札が達しなければ、流札または後商談になります。
このウリキリ価格の設定次第ではデメリットにもなりうるので後ほど説明します。
書類手続き、陸送手配など全て楽天カーが対応
成約後の書類や陸送手続きも落札業者とやりとりするのではなく、楽天カーが全て対応してくれます。
ちなみに、ローン中でも残債処理の手続きは楽天が無料でやってくれます。
買取価格がローン残債を上回った場合は、差額分の入金となり、
ローン残債の方が上回る場合には楽天にその差額を支払います。
落札業者は、この手続きも楽天カーがやってくれるので買取業務が一段と少なくなります。
業者にとって書類のやり取りや残債処理がなくなるという事は、別の買取業務に専念できるという事です。
楽天カーのデメリット
・現金化するまで時間がかかる
・出品は1回限り
・成約せずキャンセルの場合、査定費用が発生する
・売却後のキャンセルは違約金がかかる
・最低希望価格の設定がカギを握っている
現金化するまで時間がかかる
買取店での売却の際は、車と書類が揃っていれば即日現金渡しや数日以内に入金になるケースがほとんどです。
しかし、楽天カーでは現金化するまで以下ような流れになります。
楽天カーオークション申込み→車両の査定→最低落札希望価格の設定→オークション出品→成約→車両搬出→書類引き渡し→7営業日以内に入金
このように結構な時間がかかります。
そもそも成約しなければ入金もないので、確実に売却したいかつ即現金化したい方には向かないサービスです。
出品は1回限り
これは楽天カーに是非改定してほしい部分でもありますが、成約に至らない場合次回再出品ができないところです。
つまりオークションは1回勝負ということです。
いつもまでも売れない車両ばっかりあったら、オークションの質が落ちるという楽天側の考えなのでしょうか。
このデメリットが次項の部分にも影響してきます。
成約せずキャンセルの場合、査定費用が発生する
どこの買取店でも成約にならずとも無料査定が基本です。
楽天カーは成約すれば無料ですが、成約せずキャンセルすると10,000円(税込)の査定費用が発生します。
入札が流れた車両の再出品ができないため成約に至らなければ査定費用は発生します。
セルフ出品という自分で検査すれば無料で出来ますが、落札店からするとセルフ出品はリスクが大きいです。
言い方は悪いですが、素人の査定なんか信用できません。凹みの見方、塗装跡の見方は経験者でないと
必ず見落とします。査定費用が発生する可能性はありますが、きちんと検査員に見てもらいましょう。
売却後のキャンセルは違約金がかかる
成約後に売主の都合でキャンセルする場合は、10万円もの違約金を支払う必要があります。
めちゃくちゃ高額ですよね。でもキャンセル防止のための金額とも言えるのでしょう。
一般的な買取店は、契約後のキャンセルは無料のところが多いです。
フクロウ教授のところは、契約後も車両引き取り前日までは無料でキャンセルを受けています。
最低希望価格の設定がカギを握っている
メリットで最低希望価格(ウリキリ価格)を設定できることを説明しましたが、
このウリキリ価格が高すぎると落札店はウリキリ価格がわからないため、
いくら入札しても買えず、途中で萎えてしまいます。
落札店はウリキリ価格に達成すると入札ボタンが虹色になり、そこから入札がヒートアップする事があります。
この価格設定はアドバイザーと相談して決められるようですが、
あまりにも高い金額だとアドバイザーにももう少し低くした方が良いと助言を受ける可能性があります。
一般の人にとっては、市場価格がわからない場合が多いのでアドバイザーに相談をしてみましょう。
\WEBで完結!かんたん申し込み/
実際の売却価格の例
2024年12月頃の売却例をご紹介します。
※買取相場は2024年12月を参考にしてます。
まず、40系アルファードですが売却価格は773万円と業者オークション相場の価格で売れてました。
フクロウ教授の買取店で773万で買い取れるかと聞かれたら即”NO”と答えるレベルです笑
40系アルファードは相場が大きく変動するのでこの金額で勝負して買うことはしません。
次に旧車のスカイラインですが、評価点(車両の状態)が結構悪いです。
まさかここまで伸びるとは思いませんでした。
旧車の買取って難しくて、業者オークションではなかなか情報がないので価格を決めるのが大変です。
そのため旧車など安く買い叩かれる場合がありますが、楽天カーオークションなら安心してチャレンジ出来ます。
最後にフリードですが、この売却価格もほぼ業者オークション価格です!
中古車販売店などが業者オークションから仕入れるよりも、
楽天カーを通じてユーザーから質の高い車両を直接買った方が結果安く済む可能性があります。
落札店は楽天に手数料を払いますが、査定や書類のやり取り、車両搬出などの手間を考えれば
効率良く、車両を仕入れられることになります。
もちろん、全部の車両が相場以上に買取りできる訳ではないので、次項の出品時のポイントを学びましょう!
業者目線!出品時のポイント
セルフ出品は極力やらない
まず、落札店の業者は出品車両の現車確認が出来ません!
そのため、出品車両は写真と傷や凹みなどが表記された展開図だけで判断をします。
自分の目で車両を見て確認が出来ない分、それなりのリスクがあります。
出品には自分で車両の査定や写真を撮るセルフ出品というものがありますが、
業者からすると、傷や凹みの見落としが必ずと言っていいほどあります。
特にハイルーフタイプ車の屋根!雹で凹みます。査定評価も悪くなります。価値も下がります。
セルフ出品でよくトラブルになったりしている業者もいますが、
これは見落とした傷や凹みにより評価点が下がるため、結果として赤字になりうるからです。
現車を見れないリスクの中入札するのだから、私はセルフ出品車の入札は避けています。
多くの業者から入札を受けるには、しっかりと査定検査員に依頼しましょう!
洗車と車内は綺麗にしておく
これも前項と同じく、落札店の業者は写真のみで車を判断します。
写真で見る車両が汚れていたり、車内が汚いと評価も下がります。
査定検査前までには綺麗にした方が、写真で見た時の印象が良くなります。
もし自分が中古車の購入を考えていたら、汚れた車より綺麗な車の方を選びますよね?
業者も一緒で、綺麗な車の方が売りやすいし入札してもらいやすくなります。
車両の情報はきちんと報告する
当たり前のことですが、事故後の修復や故障を伝えず虚偽の記載はクレームの元になります。
業者は自分の目で見れないし、出品されている出品票と写真を頼るしかありません。
きちんとユーザーからの報告の記載があるとこちらも安心して入札が出来ます。
例えば、ホイールが社外品に取り替えてあり、純正ホイールがある場合はその旨も記載してください。
また、アピールポイントも必ず目を通しますので記載があると入札の動機にもつながります。
例えば、ワンオーナーや禁煙車、ディーラーで半年ごとに点検をしていたなど
写真では確認できない情報があるとプラスになる可能性があります。
適度な最低希望価格(ウリキリ価格)の設定
ここがオークション形式のミソなのですが、一番悩まれる部分かもしれません。
出品者は最低希望価格を設定するのですが、その金額まで入札がなければ売却ができません。
このウリキリ価格をあまり高く設定してしまうと、落札店も買いたいのに買えない状況になります。
業界人でない一般人に設定は難しいと思われますが、アドバイザーと言われるスタッフが
対応してくれるので、アドバイザーに相談して決めるのが良いでしょう。
特に40系アルファードは一時プレ値相場で取引されていましたが、現在はだいぶ落ち着いてきています。
しかし、プレ値相場を最低希望価格にしているユーザーもいるとのことです。
相場は株と同様で常に変化してますので、適切な価格に設定できるよう相談してみましょう。
業者の立場として楽天カーオークションの感想
フクロウ教授は買取店という立場なので、買取金額はオークション相場から利益と手数料を差し引いた金額です。
そのため、業者オークションで利益を出すのが難しい金額まで入札があると、その後の入札は諦めます。
この諦めの回数が楽天カーオークションでは結構あります。
あー高いなー、買えないなーと思うことは毎回のオークションであります。
通常、ユーザー→買取店→業者オークション→中古車販売店→買い手と中間業者のマージンが発生し、
本来の買取価格よりも低い値段で買取されるケースが多いのですが、
楽天カーはこの中間マージンをカットし高い買取金額を実現しています。
落札店も成約金額に応じた手数料を払う必要がありますが、全て楽天が対応してくれます。
自社で買取をする場合の広告費、人件費、アポ取り、出張査定、書類業務、車両搬出作業が無くなります。
フクロウ教授はこれらにかかる費用や時間を、成約手数料にしたら安いもんと感じてます。
落札店の中には、中古車小売業者や、輸出業者もいますので業者オークションを通さず
ダイレクトに入札できればより高値で売却できる可能性があります。
楽天カーの口コミで、全然売れないや思ったより低かったなどありますが
出品者が高く売る努力が必要になります。
多くの業者はあなたの出品した愛車をパソコンでチェックしてるのです。
前項でのポイントを抑え、高値で売却できるようチャレンジしてみてください!
コメント