中古車相場は“輸出先”で決まる!国別の規制と人気車種を徹底解説【2025年最新版】

中古車輸出

こんにちは、フクロウ教授です。
今回は中古車輸出が買取相場に与える影響について、国別に詳しく解説していきます!

多くの方が「中古車の相場=国内需要で決まる」と思いがちですが、実際は“海外輸出”が中古車価格のカギを握っています。

この記事では、以下のような内容がわかります▼

この記事でわかること

  • 中古車輸出が相場に与える影響とは?
  • 各国の「輸入規制」「需要車種」「相場の傾向」
  • 車を売るときに知っておくと得する“輸出先の視点”
  • 輸出ニーズが高い車は? 何年落ちで売ればいい?

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目次

中古車の輸出は誰がしている?

実際に輸出を行っているのは「輸出業者」や「外国人バイヤー」で、彼らが業者オークションで車を買い付け、海外へ輸出しています。

業者オークションで人気のある車=輸出ニーズが高い車。
つまり、輸出される車ほど高い買取価格が期待でき、リセールバリューが高くなるという仕組みです。

リセールバリューとは、車を売却する際にどれだけ価値が残っているかを示す指標です。

一般的には「買取価格 ÷ 新車価格 × 100」で算出され、数値が高いほど高額で売れる=お得ということになります。


マレーシア向け 輸出人気車種ランキング

順位メーカー車種名型式
1位トヨタアルファード(30系)AGH30W
2位トヨタハリアーMXUA80
3位レクサスRXAGL20W
4位トヨタアルファード(40系)AGH40W
5位ホンダステップワゴン スパーダRP3
6位トヨタヴェルファイア(40系)TAH40W
7位レクサスRXAGL15
8位トヨタヴォクシーZRR80W
9位レクサスNXTAZA25
10位スズキジムニーシエラJB74W

マレーシアの輸入規制と相場への影響

輸入対象は初度登録から12ヶ月〜59ヶ月以内の車両
 マレーシアでは、新車から1年〜5年未満の車両のみが輸入可能です。
 このため登録から12〜59ヶ月以内の車両が最も高リセールとなる傾向があります。

⚠️ 5年超の車両は基本的に輸入不可
 60ヶ月(=5年)を超えた車両はマレーシアへの輸出対象外となるため、国内買取相場も急落するケースが多いです。

人気はガソリンモデル+高グレード+装備充実車
 マレーシア市場では上級グレードや、サンルーフ/パノラマルーフ・エアロ付きなど装備が充実した車両が特に好まれます。

⚠️ ハイブリッド車の需要は限定的
 ハイブリッドモデルも輸出はされていますが、ガソリン車ほどの需要・価格は見込めないため、リセールを狙うならガソリン車が有利です。

ボディカラーも相場に影響
 ホワイトパールやブラックが特に人気で、相場も10〜30万円以上差が出ることがあります。


バングラデシュ向け 輸出人気車種ランキング

ランクメーカー車種名型式
1位トヨタカローラクロス
ハイブリッド
ZVG11
2位トヨタカローラアクシオ
ハイブリッド
NKE165
3位トヨタプリウスZVW51
4位トヨタエスクァイア
ハイブリッド
ZWR80G
5位トヨタカローラアクシオNRE161
6位トヨタカローラフィールダー
ハイブリッド
NKE165G
7位トヨタハイエースバンTRH200V
8位トヨタプレミオNZT260
9位トヨタハリアーMXUA80
10位トヨタノアハイブリッドZWR80G

バングラデシュの輸入規制と相場への影響

輸入対象は製造年から5年以内の車両
登録年ではなく製造年が基準となっており、製造から5年を超えると輸入できません。

⚠️ 5年超の車両は一気にリセールが下落
製造5年を超えると輸出対象から外れるため、4〜5年目が高リセールでの売却チャンスになります。

比較的新しいハイブリッド車は人気
バングラデシュでは燃費性能の高いハイブリッド車のニーズが高く、4〜5年以内の売却が最も有利です。

⚠️ ガソリン車はあまり流通していない
ハイブリッド中心の市場のため、ガソリン車は輸出量・需要ともに限られます。

人気ボディカラーはレッド系やグレー系
ホワイトやブラックよりもレッド系やグレー系の方が高く取引される傾向があります。



パキスタン向け 輸出人気車種ランキング

ランクメーカー車名型式
1位トヨタライズA200A
2位トヨタヤリスKSP210
3位ダイハツミライースLA350S/360S
4位トヨタランドクルーザープラドTRJ150W
5位ダイハツロッキーA200S
6位スズキエブリイバンDA17V
7位トヨタランドクルーザー300VJA300W
8位スズキワゴンRMH95S
9位トヨタパッソM700A
10位ニッサンデイズハイウェイスターB44W

パキスタンの輸入規制と相場への影響

輸入規制①:製造年式で区切られた厳格なルール
パキスタンでは、車種ごとに輸入可能な製造年数が異なります。

  • 乗用車(2WD)や小型車は「製造から3年以内」
  • SUV・4WD車は「製造から5年以内」

このため、対象期間を過ぎると輸入できなくなり、買取相場も大幅に下落します。

売却のベストタイミングは車種によって異なる

  • ヤリス(1000ccモデル)やライズ、ミライースなどの小排気量車は、3年以内の売却がベスト!
  • ランドクルーザーやジムニーなど4WD車は、4〜5年以内が高リセールの狙い目!

⚠️ 輸出対象から外れると相場が一気に崩れるリスクも
輸入不可となると、国内需要のみが頼りとなるため、再販価格が急落する傾向があります。
売却時期の見極めがとても重要です。

人気車種・排気量が小さいモデルが優遇されやすい

  • ヤリス(KSP210)、ライズ(A200A)、ミライース(LA350S)などは輸出で非常に高い需要あり。
  • 3年以内の売却なら新車価格を上回るケースもあり得ます。


シンガポール向け 輸出人気車種ランキング

ランクメーカー車名型式
1位トヨタヴェルファイア
ハイブリッド
AAHH40W
2位トヨタアルファード
ハイブリッド
AAHH40W
3位トヨタノア ハイブリッドZWR90W
4位トヨタシエンタ ハイブリッドMXPL10G
5位ホンダステップワゴン スパーダハイブリッドRP8
6位トヨタヴォクシー ハイブリッドZWR90W
7位ホンダシビック タイプRFL5
8位ホンダWR-VDG5
9位ホンダヴェゼルRV3
10位トヨタランドクルーザー300VJA300W

シンガポールの輸入規制と相場への影響

登録から35ヶ月以内の車両が輸入対象
シンガポールでは「初度登録から35ヶ月以内」の車しか中古輸入できません。
そのため登録から3年以内の売却が最も高リセールを狙えるタイミングです。

⚠️ 36ヶ月(=3年)を超えた車両は原則輸入不可
規制対象外になると一気に輸出需要が落ちるため、相場が急落しやすい点に注意が必要です。

ハイブリッド車の需要が非常に高い
シンガポールは環境規制が非常に厳しく、ハイブリッド車が優遇されやすい市場です。
アルファード・ヴェルファイア・ノア・シエンタといったハイブリッドミニバンが特に人気で、高値取引が多く見られます。

⚠️ ガソリン車やディーゼル車は基本的に不人気
環境規制の影響により、ガソリン車やディーゼル車は輸出対象から外れやすく、相場が付きにくいことがあります。

高年式・低走行+人気カラーが高評価に直結
白(パール)や黒は定番人気ですが、シンガポール市場では清潔感ある白系や落ち着いたシルバー系も好まれる傾向があります。



ロシア向け 輸出人気車種ランキング

順位メーカー車名型式
1位ホンダフリードGB3
2位ホンダステップワゴン スパーダRP3
3位トヨタヴェゼルRU1
4位トヨタライズA200A
5位トヨタウィッシュZGE20W
6位トヨタヴィッツKSP130
7位ホンダフィットGK3
8位トヨタヤリスKSP210
9位スバルレヴォーグVM4
10位ニッサンノートE12

ロシアの輸入規制と相場への影響

年式による輸入規制はなし
ロシアでは、年式や登録年による輸入制限がないため、古い車両でも輸出が可能で、幅広い中古車に需要があります。

⚠️ 日本政府による輸出規制に注意(2023年8月〜)
日本政府は、ロシア向けの以下の車両輸出を禁止しています:
・排気量1900cc超のガソリン車・ディーゼル車
・ハイブリッド車
・プラグインハイブリッド車
・電気自動車
・600万円超の乗用車

軽・コンパクトカーが主力
上記規制により、排気量1900cc以下の内燃機関車(ガソリン・ディーゼル)が中心に輸出され、フリードやヴィッツ/ヤリス、ライズなどが人気。

⚠️ 侵攻の影響により国内供給が不足
ロシアではウクライナ侵攻の影響で新車輸入が困難となり、日本からの中古車輸入が急増。そのため、一定の相場を維持しやすい傾向にあります。

⚠️ ルーブル安など為替リスクにも注意
2024年末にはルーブル安の影響で一時的に相場が下落した実例もあり、為替の動向によっては今後の相場に影響が出る可能性があります。

短期的には安定相場、長期的には慎重な見極めを
規制や為替に左右される市場のため、輸出可能な車種は早めの売却が高リセールにつながる傾向があります。


スリランカ向け 輸出人気車種ランキング

順位メーカー車名型式
1位ホンダヴェゼル ハイブリッドRV5
2位トヨタヤリスKSP210
3位トヨタライズ ハイブリッドA202A
4位スズキアルト 5DHA37S
5位トヨタライズA210A/A201A
6位ダイハツタフトLA900S
7位トヨタランドクルーザー250TRJ250W
8位トヨタヤリスクロス
ハイブリッド
MXPJ10
9位トヨタアクアMXPK11
10位ダイハツミライースLA350S

スリランカの輸入規制と相場への影響

2025年に約5年ぶりに輸入再開された注目国!
スリランカでは2025年に中古車の輸入が再開され、再び日本車への需要が急増。輸出先としての重要度が高まっています。

輸入対象は「登録から35ヶ月以内」の車両のみ
輸入規制により、登録から3年(=35ヶ月)以内の車しかスリランカへ輸出できません。
2〜3年以内の売却が最も高リセールに繋がるタイミングです。

排気量1,000ccクラスの人気が高い
スリランカ市場では、低排気量の輸入関税が安いことから、ヤリス(KSP210)やライズなどのコンパクトモデルが特に人気。

⚠️ 規制範囲が狭いため、車齢を過ぎると輸出不可に!
36ヶ月(3年)を超えると原則輸出対象外となるため、売却タイミングの遅れは大きなリセール損失に直結します。

ハイブリッド車の需要も非常に高い
環境対策の流れから、ハイブリッド車は特に優遇される傾向にあり、ヴェゼル ハイブリッド(RV5)やライズハイブリッド(A202A)への人気が集中しています。



UAE向け 輸出人気車種ランキング

順位メーカー車名型式
1位ニッサンノート e-POWERHE12
2位トヨタランドクルーザープラドTRJ150W
3位トヨタハリアーMXUA80
4位ニッサンリーフZE1
5位トヨタRAV4MXAA54
6位トヨタランドクルーザープラドGDJ150W
7位ニッサンセレナeパワーHFC27
8位レクサスRXAGL25W
9位トヨタハリアーハイブリッドAXUH85
10位ニッサンエクストレイルNT32

UAEの輸入規制と相場への影響

UAEは“最終販売国”ではなく中継国
UAEへ輸出された中古車は、ほとんどが中東やアフリカ諸国へ再輸出されます。UAE自体で販売されるケースは少数です。

フリートレードゾーン経由で第三国へ
ドバイにはフリートレードゾーン(経済特区)が整備されており、ここを経由して周辺国へ再輸出されます。輸出業者にとっての集積拠点となっています。

改造やパーツ用途も多い
ドバイには、右ハンドル車を左ハンドルに改造する工場や中古パーツ商も多数存在しており、現地での「加工・転売」も盛んです。

⚠️ ロシア向け規制による“代替輸出”先に
2023年8月以降、日本政府による対ロシア輸出規制(1900cc超の内燃機関車やEV等の輸出禁止)の影響で、ドバイ経由での輸出が急増しています。

リセールは再輸出先のニーズ次第
UAE向けの中古車相場は、実際に再輸出される国の規制や人気車種によって大きく左右されます。


スリランカ需要で相場が上昇した一例:ヴェゼル(ハイブリッド)

令和5年式ヴェゼルe:hev Z買取相場推移

令和5年式ヴェゼルe:hev Z相場グラフ
スマホでご覧の方は、画像をタップして拡大できます。

2025年2月にスリランカが5年ぶりに中古車輸入を再開したことで、
登録から35ヶ月以内のハイブリッド車に対する需要が急増しました。

その代表的な例がホンダ ヴェゼル(ハイブリッドZ)です。


ヴェゼルの相場推移からわかること

  • 2025年2月以降の相場が明らかに上昇基調に
  • 高年式・低走行車は特に人気で、出品台数の増加にもかかわらず価格が維持
  • 輸出対象月を超えると相場が下落するリスクがあるため、タイミングが重要

このように、特定の国の輸入規制が中古車相場に強く影響することがわかります。


各国の“規制月数”と“人気車種”を知っておくだけで、どの年式・どのタイミングで売れば高く売れるかが見えてきます!

買取価格は「売り方」で大きく変わる!

中古車の買取価格は、どこに・どうやって売るかによって大きく差が出ます。
以下は代表的な売却方法の違いと、それぞれの特徴です。

売却方法特徴
ディーラー下取り新車購入時の下取りに便利ですが、業者オークション相場を反映していないことが多く、買取価格は低くなりがちです。手間はかかりませんが、高値は期待できません。
個人売買(ヤフオフ・ジモティー等)自分の希望価格で出品できますが、海外輸出ルートに乗らないため、輸出需要を加味した価格にならず、相場以下で売却してしまうケースも少なくありません。
一括査定サイト複数業者が一括で競合するため、輸出を見込んだ価格になる可能性が高く、最も高値で売れる可能性がある方法です。電話対応の煩わしさはありますが、価格重視なら検討の価値ありです。

中古車は「どこに売るか」で数十万円の差が出ることもあります!
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  • サンルーフやモデリスタフルエアロ装着など、輸出需要の高い装備がある車

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各国の輸入条件と相場傾向まとめ

国名輸入条件売却おすすめ時期傾向・人気車種
🇲🇾 マレーシア登録12〜59ヶ月以内1〜5年落ちガソリン高グレード、白黒カラーが高値
🇧🇩 バングラデシュ登録5年以内4〜5年落ちレッド・グレー系が人気
🇵🇰 パキスタンSUV/4WD:5年以内
2WD:3年以内
2〜5年 or 3年以内ヤリス、ライズ、ミライースが高リセール
🇸🇬 シンガポール登録35ヶ月以内(ハイブリッド中心)2〜3年落ち環境規制厳しくハイブリッド需要高
🇱🇰 スリランカ登録35ヶ月以内2〜3年落ちヴェゼルハイブリッド、ライズ、ヤリスが主力
🇷🇺 ロシア年式制限なし(※輸出制限あり)制限対象外なら可小排気量車に需要集中、為替リスク注意
🇦🇪 UAE制限なし(再輸出中継国)制限なし(中継用途)高排気量・左ハンドル変換で輸出増加

ここまで読んでくださったあなたは、もう「中古車価格は輸出国の影響で動いている」ことをしっかり理解できたはずです。

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下取りではわからない相場を、プロの査定でしっかり見極めることが、高く売る第一歩です!

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